MENU

かゆい!かゆい!

  • URLをコピーしました!
目次

まず塗り薬、次に内服薬

この時期寒くなると、乾燥性皮膚炎でかゆみを訴える患者さんが急増します。まずは塗り薬の保湿、それでも痒ければ内服のかゆみ止めを追加する流れで僕は治療しています。

 保湿も、かゆみだけならヒルドイドソフト軟膏+レスタミンコーワクリーム。掻き傷もたくさんあるようならステロイドを加えて、ヒルドイドソフト軟膏+マイザー軟膏。を使用しています。

かゆみ止めランキング

お薬なびにかゆみ止め(抗ヒスタミン薬)の強さランキングが載っていたのでざっくりまとめました。

お薬なび https://okusurinavi.shop/column/antihistamine.php

抗ヒスタミン薬ランキング by お薬なび
商品名物質名基本骨格用法
1 ポララミン d-クロルフェニラミンマレイン酸第一世代1回2㎎、1日1-4回
セレスタミン d-クロルフェニラミンマレイン酸+ベタメゾン(PSL2.5㎎相当)1回1-2錠、1日1-4回
2 アレロック オロパタジン三環系1回5㎎、1日2回
3 ルパフィン ルパタジンフマル酸三環系1回10㎎、1日1回就寝前
4 ジルテック セチリジンピペラジン骨格
5 ザイザル レボセチリジンピペラジン骨格1回5㎎、1日1回就寝前
6 ビラノア ビラスチンピペリジン骨格1回20㎎、空腹時
7 タリオン ベポタスチンベシル酸ピペリジン骨格1回10㎎、1日2回
8 アレジオン エピナスチン三環系1回20㎎、1日1回
番外 レミッチ ナルフラフィン1回2.5μg、1日1回

僕としてはアレロックを使うことが多いです。でも高齢者はこれでも傾眠で起きれなくなることがあるので要注意

奥の手ヒスタミンH1ブロッカー、レミッチ

それと、かゆみ止めはかゆみの原因となるヒスタミンを受容体にくっつかないようにする(ブロックする)ことでかゆみを止めますが、実はヒスタミンの受容体は2つあります。

抗ヒスタミン薬はヒスタミンのH2受容体ブロッカーで、もうひとつあるヒスタミンの受容体H1受容体を止めるファモチジンを追加するとさらにかゆみが軽減することがあります。

 それと裏技でレミッチというオピオイド受容体ブロッカーも透析患者や肝不全の場合も使用しますが、これがお高い!月1万円くらいの薬代がかかります!(3割負担で)普段の患者では厳しいですが、透析患者でどうしてもって時には切り札として使えます。

困ったら皮膚科に頼る

最後に、長々と書きましたが、結局かゆみが止まらないことなんてざらにあります涙。そんなときはすぐに皮膚科の先生に紹介するのがいいですね。餅屋は餅屋。以外と疥癬だったなんてこともありますから、専門科の指示を仰ぐのも大事かなと思っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

在宅専門、みなとクリニック院長をしています。吾郷(あごう)と申します。
在宅診療のコツ、日々の気づき、往診医の日常をアップしていきます。

目次