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予後どれくらい生きられるか、それが問題だ!

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癌末期の患者さんを受け持つことが多くなった。

開業してから、がんの末期の患者さんをよく担当する事になりました。月平均5,6人は担当させてもらっています。

以前勤務していた伊丹では、癌患者はほぼ0だったので急激な増加ですね。当院は、レスポンスが早いとよく言われるので、依頼しやすいのかもしれません。

癌末期では予後予測が重要

その場合に問題となるのが、予後。つまりあとどれぐらい生きられるか、という問題です。

その期間によってご家族の心の準備や対応がだいぶ変わってきます。予後は2週間と言われるのと、2か月と言われるのとでは、心の準備や対応がだいぶ変わりますからね。

例えば、予後2週間と予想した患者さんが2か月近く生存されたことがあり、そのご家族は最後のほうは、心労のため大変疲弊しておりました。今思えば苦い思い出です。

予後予測は難しい

ただこの推定はやはり難しいです。目安は食事ですが、水だけなら2週間。水なしなら2、3日が一般的と言われています。ですので食事量の観察がポイントですね。

その他、採血データやバイタルが手掛かりになります。経験上、総ビリルビンが3mg/dLを超えていたら、2週間以内であることが多いです。

また、特に予測が難しいのが、女性です。

男性は末期になるとほぼ理論通りにあっけなく亡くなることが多いですが、女性は不思議と水だけで数ヶ月生存することがあり、理論を超えた奇跡を起こすことがあります。

一度、水分の点滴だけで3か月生存された高齢女性を担当したことがあり、どこで栄養を得ているのか本当に不思議でした。( ゚Д゚)

ちょっと早めの予後を伝えています。

予後はやや短めに伝えることもポイントかと思っています。

癌の末期では、最後をどこで迎えるかが問題になります。大まかに2択。ホスピスに入るか、家で看取るか。になりますが、ホスピスなどは事前に面談などが必要なので、ご家族には思ったよりも早く行動していただく必要が出てきます。

ですので、早めの行動を促すため、予後予測はやや短めがいいですね。

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この記事を書いた人

在宅専門、みなとクリニック院長をしています。吾郷(あごう)と申します。
在宅診療のコツ、日々の気づき、往診医の日常をアップしていきます。

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